中原誠 加藤一二三

「ひふみんアイ」が生まれた名局

2017/04/09

全盛時代にあった中原誠五冠(当時)から王将位を奪取し、保持していた棋王に加えて二冠王となった加藤一二三二冠。

ドン底からの復活! 中原誠五冠(当時)の全冠制覇を阻止した加藤一二三棋王(当時)

実はこのシリーズの中で、今も語り継がれる加藤一二三伝説の中のひとつが生まれます。

ひふみんアイの原点となった決着局

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このシリーズの決着がついた第5局は、世に有名な「ひふみんアイ」が生まれた将棋でもあります。

「ひふみんアイ」ってなんぞや?

「ひふみんアイ」とはニコ生でもお馴染み、局面を相手の側から見て考える方法です。

1時間ほども考えたでしょうか。中原さんが席を外したので、私は中原さんのほうにぐるっと回って将棋盤を見渡しました。

そうしたら何と、素晴らしい手が浮かんできたんです。

それが▲5五歩!なんです。

居飛車側から中飛車を相手に5筋を突っかけるなんてびっくりでしょう。

こんな凄い手があったんですよ。

中原さんのほうに立って盤を見つめるまでは思っても見なかった手です。

●引用:(P.80)将棋世界Special Vol.4「加藤一二三」

その後の指し手は省略しますが、要は桂馬を跳ねた後に5筋に歩を叩けるようにしているわけです。

この将棋は中飛車(中原名人の裏芸)を相手に、「5筋から仕掛ける」という妙手を閃いて勝利しています。

常識の外にある大天才の発想

ちなみに、その将棋の対局相手だった中原誠十六世名人のひとこと。

中原 盤をひっくり返して考えるのは私もするけど、普通は頭の中でやるんですよ。

勝又 それはそうですよね。

●引用:(P.62)将棋世界Special Vol.4「加藤一二三」

大天才の発想は、「普通」や「常識」の外にある!

-中原誠, 加藤一二三