佐藤天彦

勝ちに勝ちまくった佐藤天彦名人の2015年度の活躍を振り返る

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(*)別冊少年マガジン 2016年9月号

今年度始まって早々、佐藤天彦八段(当時)が羽生善治名人(当時)を4勝1敗で破り、実力制第十六代名人に就きました。

佐藤天彦名人はプロ入り後から将来を嘱望されていましたが、棋士になって9年目の昨年度に大ブレイク!

今や名実ともにトップ棋士の仲間入りを果たした佐藤天彦名人の、昨年度の活躍を振り返ってみましょう。

第74期名人戦

第73期B級1組順位戦で10勝2敗の堂々たる成績、しかも1期抜けででA級に昇級。

そして、初参加ながら開幕からトップを快走!

まだ名人戦挑戦者になったことのない盟友・渡辺明竜王を差し置いて、8勝1敗の堂々たる成績で優勝!

第86期棋聖戦

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(画像:日本将棋連盟より引用)

決勝トーナメント準決勝で修業時代からの盟友・村山慈明七段を破り、挑戦者決定戦まで進出。

しかし、決勝で豊島将之七段に敗れて初挑戦を逃す。

また、王位戦は本戦リーグ入りできす、第28期竜王戦でも1組5位決定戦で藤井猛九段に敗れましたが、銀河戦で準優勝しています。

今思えば、飛躍のときはすぐ目前まで迫っていました。

第63期王座戦

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(画像:日本将棋連盟より引用)

こちらでは修業時代からの盟友・渡辺明棋王(当時)を準決勝で破って挑戦者決定戦に進出。

再び豊島将之七段との顔合わせになり、今度は勝って悲願の初タイトル戦出場が決定!

羽生善治王座に挑戦した五番勝負では、第3局を終えて2勝1敗と追い詰めるも、残り2戦を勝ち切れずに奪取失敗。

第41期棋王戦

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(画像:日本将棋連盟より引用)

準決勝で佐藤康光九段に敗れましたが、本戦トーナメントでベスト4に残ったので敗者復活組に回って挑戦への望みを繋ぎます。

棋王戦はベスト4に残ると、2敗失格システムの変則トーナメント。

敗者組から挑戦者決定戦に進出し、一度は準決勝で敗れた佐藤康光九段と再び相見え、2連勝して渡辺明棋王への挑戦権を獲得。

五番勝負は1勝3敗で敗退。

王将戦は一次予選の段階で敗退しており、A級順位戦の最終局で敗れればプレーオフにもつれこむ行方尚史八段を直接叩いて優勝。

2015年度通算成績

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(*)別冊少年マガジン 2016年9月号

2015年度成績:59戦41勝18敗(勝率:0.695)

挑戦者決定戦に3度出場し、A級でも優勝。

7つあるタイトル戦のうち、4つの棋戦でタイトル争いに絡んだのですから、敢闘賞は当然の結果です。

古くからの親友であり好敵手でもある渡辺明棋王と戦った棋王戦第4局が、その年の名局賞でした。

名人になってからも勝ちっぷりは衰えず、第37回将棋日本シリーズ(JT杯)で決勝に進出しました。

棋王戦でもベスト8まで勝ち残っており、2年連続挑戦の可能性は大いにあり得ます。

-佐藤天彦