第29期竜王戦挑戦者変更&三浦弘行九段出場停止処分

将棋棋士の「スマホ持ち込み&外出禁止」報道のまとめ

日本将棋連盟は10月5日に、「棋士・女流棋士の対局時に、スマートフォンや携帯電話の持ち込みを禁止する内規を12月14日から導入する」と発表しました。

時代の移り変わりを感じるルールですが、これはあくまで「棋士内部にのみ影響する」ルールだと思っていたので、特に気にも留めていませんでした。

しかし、今期の竜王戦の挑戦者が開幕直前になって変更され、三浦弘行九段が出場停止処分になるような事態になれば、否が応にも注目せざるを得ない。

日本将棋連盟が下した処分を事実に基づいて判断したいので、「スマホ持ち込み&外出禁止」報道についてもまとめておきます。

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各メディアでの報道

東京新聞

日本将棋連盟は五日、プロ棋士の対局時に、スマートフォンや携帯電話の持ち込みを禁止する内規を十二月十四日から導入すると発表した。

将棋ソフトの実力が飛躍的に向上したことを受け、有効な手を調べる不正を防止するために対策が必要と判断した。

東京の将棋会館(渋谷区)と関西将棋会館(大阪市)で行われる女流棋戦を含めた全公式戦が対象。

対局者は電子機器をロッカーに預けることが定められ、対局中の使用が発覚すれば除名を含めた処分の対象になる。

将棋会館の敷地外に出ることも禁じられた。

タイトル戦でも主催者と協議の上で順次導入する方針で、今月十五日に開幕する竜王戦七番勝負でも、対局場への持ち込み禁止の措置が取られる。

これまで特に制限はなく、「対局中は電源を切っておく」という暗黙の了解しかなかった。

(略)

連盟は先月下旬、約六十人の棋士が参加した月例報告会で意向調査を実施。規制への賛同者が大半を占めた。

「気分転換の外出は認めてほしい」との声も出たが、「やる以上は厳しい規制を」との意見を尊重し、内規に外出禁止や罰則を盛り込んだ。

(引用:東京新聞より)

日本経済新聞

新規則は(1)対局者は電子機器を所定の場所に預け、対局中の使用禁止(2)東西の将棋会館から外出禁止――で12月14日から実施。

電子機器の使用が発覚した場合は、除名処分の対象となる。

将棋会館以外で行われるタイトル戦については、連盟と主催者が話し合い決める。

(略)

連盟常務理事の島朗九段(53)は「一部の棋士から規制の必要性は指摘されていた。誤解を受けないためのルール作りが必要」と話している。

(引用:日本経済新聞より)

毎日新聞

対局中にソフトを使用したケースは発覚していないが、7月ごろから棋士間で未然に防止するための規制を求める声が高まっていた。

棋士報告会などでの意見交換を経て、連盟常務会が決定した。

これまで、棋士は対局中にカンニングをしないとの暗黙の了解があったが、今回の規則変更はソフトの急速な進歩を無視できなくなったことが背景にある。

報告会などでは、何らかの制限を必要とする意見が棋士の大多数を占めたという。

タイトル戦の対局は今後、それぞれルールを決める。

15日に開幕する竜王戦七番勝負は、金属探知機も使って手荷物などの検査を実施することで対局者が合意している。

(引用:毎日新聞より)

スポーツ報知

不正が確認された例はないが、現状では対局中の外出時や中座の際に、パソコンやスマホでソフトを見て、対策を講じる“カンニング”が可能だ。

棋士間では5年ほど前から規制の必要性を訴える声が上がっていたが、礼節を重んじる将棋界にはふさわしくないという意見もあり、先送りされてきた。

ところが、今年に入って規制の議論が再燃。9月下旬に棋士60人が参加した会合で多数が規制に賛成し、常務会を経て決定した。

連盟常務理事で元竜王の島朗(しま・あきら)九段(53)は「すがすがしい気持ちで公明な勝負をするためには万が一の材料を除くことが必要で(処分も)あえて厳しくなりました」と説明する。

第一人者の羽生善治三冠(46)=王位、王座、棋聖=は、9月の対局後に「性善説で動いているということが将棋界のいいところでもありましたが、そうとばかりも言っていられない時代になったのかなと思います」と語っていた。

(引用:スポーツ報知より)

まとめ

  • 日本将棋連盟は5日、プロ棋士の対局時に、スマートフォンや携帯電話の持ち込みを禁止する内規を12月14日から導入すると発表。
  • 対局中、将棋会館の敷地外に出ることも禁じられた
  • 東京の将棋会館(渋谷区)と関西将棋会館(大阪市)で行われる女流棋戦を含めた全公式戦が対象。
  • 15日に開幕する竜王戦七番勝負は、金属探知機も使って手荷物などの検査を実施することで対局者が合意している。
  • 将棋会館以外で行われるタイトル戦については、連盟と主催者が話し合い決める。
  • その目的は、対局時にソフトを使って有効な手を探す不正行為を防止するため。
  • 対局者は電子機器をロッカーに預けることが定められ、対局中の使用が発覚すれば除名を含めた処分の対象になる。
  • 棋士間では5年ほど前から規制の必要性を訴える声が上がっていたが、礼節を重んじる将棋界にはふさわしくないという意見もあり、先送りされてきた。
  • 対局中にソフトを使用したケースは発覚していない(*5日時点)が、7月ごろから棋士間で未然に防止するための規制を求める声が高まっていた
  • 報告会などでは、何らかの制限を必要とする意見が棋士の大多数を占め、9月下旬に棋士60人が参加した会合で多数が規制に賛成し、常務会を経て決定した。

補足情報

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三浦弘行九段のソフト不正利用が疑われだしたとされるのも、規制を求める声が再燃したのと同じ7月頃でした。(時事通信

この規則は発表されただけで、まだ施行はされていない。

日本将棋連盟が三浦弘行九段を出場停止処分にした直接の理由は「提出を求めた休場届が期限までに届かなかったため」。(毎日新聞

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