里見香奈

清水市代 VS 里見香奈 新旧女流第一人者の戦績

2017/02/11

1-145

(画像:女流王位戦中継ブログより)

現在の女流棋界の第一人者といえば、誰もが認める里見香奈女流四冠です。

今期、すでに女流王位と女流王将を防衛し、女流王座戦の挑戦権も獲得。

このままいけば、夢の女流六冠全制覇も夢ではない強さと勢いを持っています。

a531

(画像:女流名人戦中継ブログより)

しかし、女流棋士の歴史を20年遡ると、第一人者の座にいたのは清水市代女流六段でした。

女流タイトルがまだ4つだった1996年に、女流名人・女流王将・倉敷藤花・女流王位の全てを独占。

通算女流タイトル獲得期数は43で、2位の里見香奈女流四冠(23期)以下を大きく引き離して歴代1位(2016年10月13日現在)。

【対戦成績】清水:14勝 里見:24勝(2016年10月13日現在)

里見香奈女流四冠と清水市代女流六段。

両者はこれまで数多くの対局を重ね、また大舞台でもしのぎを削ってきました。

新旧女流第一人者の戦績はどうなっているのでしょうか?

wp-1476333769598.jpg

棋士別成績一覧よりスマホのスクリーンショット機能で作成)

あれ?

「思ったより清水さんも健闘しているな」と思った、その原因は主に2つあります。

まず、清水さんが押していたのは里見さんがタイトルホルダーになる前の頃だけ、ということ(14勝のうち6勝が2008年より前)。

それも、2008年までで里見さんから見て2勝6敗ながら、その2勝で倉敷藤花のタイトルを奪取されているのだから、勝ったうちに入らない。

そして何より、番勝負成績は里見さんの8戦全勝。

2010年以降、清水さんが勝った8勝のうち4勝がトータルでは負けた番勝負でのもので、いわば死票みたいなもの。

だから、ただでさえ対戦成績に差は付いているのに、余計に差がついているように感じるのです。

ターニングポイントとなった第36期女流名人戦

決定的なターニングポイントは2010年の女流名人位戦。

その翌年度、里見さんは女流三冠(女流名人・女流王将・倉敷藤花)になり、清水さんは無冠に転落しました。

以来、里見さんは最高で女流五冠、清水さんは何度かタイトル戦に登場するも、獲得は無し。

名実ともに、女流棋界の第一人者の座は清水さんから里見さんに移りました。

それでも2015年度、それまで散々負かされていた清水さんがマイナビ準決勝で里見さんを破る大番狂わせを演じ、女流名人戦でもフルセットまで持ち込むという近年稀に見る大健闘を見せました。

しかし、第5局で完敗を喫し、奪取はならず。

最後の最後のところでの勝負強さの差が、今の両者の立場を物語っているかのようです。

-里見香奈