ソフト不正使用疑惑について現役棋士はどう見た? 大平武洋六段のTwitter投稿まとめ
三浦九段の出場停止の件、情報がまだ完全に出てないと思いますので、私からコメントはありません。最近咳が止まらなく、体調悪いのが続いてました。この前の順位戦や一昨日の朝日杯も厳しかったですが、今日午前中医者に行って、薬を飲んだら、かなりきいているみたいで咳があまりでなくなりました。
— 飯島栄治 (@eijijima) 2016年10月14日
第29期竜王戦挑戦者が丸山忠久九段に変更&三浦弘行九段が出場停止処分になったことが公表されて、今日で2日目。
棋士の方々も、あまり情報が出ていない今の段階では、具体的な発言を控えています。
ま、それが妥当な対応だと思います。
ぼくがもし当事者だったら、たぶん何も話せないと思います。
それに、なんら確かな情報もないなかでは、何を言っても憶測でしかありません。
大平武洋六段のTwitter
そういう難しい状況の中で、大平武洋六段は主にTwitterで、その件についての投稿を続けていました(主に12~13日にかけてで、14日は対局)。
大平武洋六段は、ハチワンダイバーに本人役で出場していた早見え早指し派の棋士。
現役棋士の一人である大平六段は三浦九段のソフト不正使用疑惑と日本将棋連盟の対応について、どう見ていたのでしょうか。
それに関連するツイートをまとめました。
最初は何のことやら、という感じ
初めて見た現象で、詳細は発表されないのですね。
第29期竜王戦七番勝負挑戦者の変更について https://t.co/JssC46YcY8— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月12日
出場しないという文面からすると、金属探知機に反対とかが考えられますが、そんなことするかという気もしますし、怪我や病気なら発表する気もしますので、謎ですね。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月12日
まじですか? https://t.co/7WMHZcdZHA
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月12日
1番イヤなのは、ソフトを使っていた。個人的にはイヤですが、賛否が分かれそうなのは、身内が危篤や重体なので、そちらを優先するとか。あとは本人が怪我や病気か、何かをやってしまったとかですが、イメージが出来ません。どちらにしろ説明待ちです。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月12日
まあ、ソフトを使っていたら罰則が軽い気もします。すると何かが本当に分からないですね。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月12日
恐れていた内容で、使用していてしらを切るのもイヤですし、この曖昧な感じで罰則もどうなのか。 https://t.co/aW0Z7y3r5Z
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月12日
指し手の一致率の問題?
ここで唐突に、メディアには報道されていなかったはずですが、指し手の「一致率」の話が出てきます。
離席という事になっていますが、言われていたのは「一致率」しかし、それで黒認定はいいのかは、個人的には疑問です。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月12日
黒なら引退がいいと思いますし、白なら大変なこと。しかも、規定が執行される前の出来事ですから、味の悪いことです。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月12日
何のソフトで調べたかはわからないですが、仮に一致率が100%だとして、ソフトを使っていない証明は難しいですが、離席のタイミングなどを完全に把握している訳ではないでしょうし、釈然としない感じはあります。ただ、ずっと調べていたという事なんでしょうね。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月12日
自分も離席率は高いですが、弱いし、一致率も低いから何のお咎めもありません。ある意味辛いことですが。それでも、二年前からスマホは家に置いて対局に行ってました。しかし、それを証明できるのかは謎です。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月12日
また、一致率が高いというのが問題だとすると、仮に羽生さんや渡辺さんが100%に近い数字を出していたとして、それを指摘できるのかというのはあります。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月12日
ちょっと表現が良くないですが、離席が多いと判定する。常に対局を見ているはずはないので、対局相手や周囲にいた人が、それを報告したという事でしょうか。それも気持ち悪いですし、全員の棋譜を調べて一致率から離席回数を調べていたとしても、それもなんか気持ち悪いことです。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月12日
テレビ報道に疑問
今テレビ朝日で取り上げられていますが、残念を通り越しています。間違って伝わる可能性が高い。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月13日
この番組の説明だと、竜王戦の中で明らかに劣勢な局面があって、離席後にソフトの力で逆転の一手を放った。そう言っていますが、そんな無茶な。でも、将棋を知らない人が聞けばそうだと思うこともあるでしょう。その辺りを改善しないといけませんね。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月13日
劣勢な局面では、いかにソフトが優れていても、逆転することは出来ません。正しくは、劣勢に見えるけど実際は互角か有利という事です。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月13日
将棋は逆転が多いゲームですが、逆転が起きる原因は、勝っている側が最善手を選択出来なかったから。それを交互に繰り返すので、最後に間違えた方が負ける事になります。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月13日
最後にこれだけはと紹介されたエピソードが、2013の電王戦でした。その時に目覚めて、今回の件があるというストーリーにしたいみたいでした。やはり黒のイメージなんですかね。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月13日
これは印象になってしまいますが、将棋を打つ。と言われた時点で、なんとなく話を疑ってしまいます。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月13日
今、ミヤネ屋で触れていました。朝の番組でもそうでしたが、トップ棋士がソフトに頼るのか?というコメントをする人が多いです。電王戦でかなり広まったのかと思っていましたが、まだまだなんですね。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月13日
ればたらは良くないとブログに書いたばかりですが、今となっては数年前にルールが出来かかった時に、感情論やアホな理屈で反対した人達を押し切れなかったかなと思ってしまいます。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月13日
知り合いとの会食終了。華やかに見えていた知り合いの業界も、大変みたいで、世の中どこも大変ですね。途中、テレビでまたやっていたのは驚きました。しかもCMまたぎ。今回は離席の映像を流していて、だんだん本格的になっています。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月13日
報道が正しいとしたら5人もの人が疑うというのはよっぽどの事です。また、自分の様に明らかに格下なら言えないだろうから、同格以上の人が疑ったという事ですよね。 https://t.co/OsGNyG4Vue
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月13日
失礼を承知で書くと、今回の疑いですが、トップクラスの人がやる事に違和感があるというか、自分の様な底辺が一発逆転を狙うというなら分からなくもないですが、トップ付近にいて、安定した地位にいる人がやるのかな。という印象です。トップになると違う感覚があるのかもしれないですが。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月13日
カンニングしても100%勝てる訳ではないですし、見つかれば全てを失う可能性もあります。割に合わないと思います。
— 大平武洋 (@oohira0511) 2016年10月13日
ブログ
大平六段はブログでもこの件について更新しています。
もっとも、Twitterに投稿した内容よりかは遥かに薄いのですが、渡辺明竜王に次いで早くこの件について投稿されていました。
将棋アンテナ 棒銀くんを見ていて思いましたが、この2日間、棋士・女流棋士がブログを更新する頻度がめっきり落ちました。
いよいよ明日、開幕する竜王戦
明日、第29期竜王戦第1局が開幕します。
渡辺明竜王はこれまでずっと三浦弘之九段が相手である前提で対策を用意してきたはずですし、丸山忠久九段にいたってはほぼぶっつけ本番で七番勝負に臨むことになります。
将棋界最高峰の舞台である竜王戦で、これまでの準備がパアになった人間と、これまで準備することもできなかった人間が戦うわけです。
そして何より、対局者はもちろん立会人等関係者の棋士の方々は、どういう心境で丸2日過ごすのでしょうか?
ニコニコ生放送ではいつも通りに放送されるらしいので、こりゃ、明日はプレミアム会員でないと観られないな・・・。