女流棋士

将棋における男女の実力差 女流棋士は棋士にどのくらい勝てるのか?

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(画像:女流王座戦中継ブログより)

女流棋士は、棋士にどのくらい勝てるのか?

気になる人も多いと思うので、データで見てみましょう。

日本将棋連盟では毎年、対女流棋士戦績を公開しています(以下のデータは、いずれも2016年10月20日時点で公開されていたものです)。

直近3年間の対戦成績

まずは、直近3年間の対戦成績。

棋士対女流棋士の対戦成績(2015)

対局数 勝数 負数 勝率
32 5 27 0.1563

棋士対女流棋士の対戦成績(2014)

対局数 勝数 負数 勝率
32 6 26 0.1875

棋士対女流棋士の対戦成績(2013)

対局数 勝数 負数 勝率
33 5 28 0.1515

うーん、ひどい。

2割にも満たないとは。

女性棋士が今まで1人も生まれていないからこそ、女流棋士という制度があるようなものとはいえ、これはちょっとなァ・・・。

対棋士対局数トップ10

では、女流棋士個人の戦績はどうでしょうか?

もしかしたら、1人くらいは五分に戦える人がいるかもしれない。

対局数の多い順に、現役女流棋士10人の戦績を引用します。

女流棋士公式戦通算成績

女流棋士 対局数 勝数 負数 勝率
清水市代女流六段 185 29 156 0.1567
中井広恵女流六段 100 21 79 0.2100
甲斐智美倉敷藤花 58 11 47 0.1896
斎田晴子女流五段 37 9 28 0.2432
矢内理絵子女流五段 37 5 32 0.1351
上田初美女流三段 31 3 28 0.0968
里見香奈女流四冠 20 4 16 0.2000
中村真梨花女流二段 13 1 12 0.0769
岩根忍女流三段 11 4 7 0.3636

そんな人はもちろんおらず、2割あればまだマシな方です。

勝率だけなら岩根忍女流三段が唯一3割台ですが、対局数が少ないので今一つ参考にはなりません。

なお、里見香奈女流四冠の対局数が少ないのは、奨励会員と女流棋士とをかけもちしてるため、公式戦には出場できない規定だからです。上記の戦績は、奨励会員になる前のときのもの。

棋士 対 女流棋士 通算成績

通算戦績

対局数 勝数 負数 勝率
620 110 510 0.1774

当然なgら、通算成績も似たり寄ったり。

本記事のタイトル、女流棋士は、棋士にどのくらい勝てるのか?と聞かれれば、勝率はせいぜい2割程度だということが分かります。

これでも間違いではないですが、もう少し正確に見てみましょう。

さらに詳しく見ると・・・

まず、制度上別のはずの「棋士」と「女流棋士」がどのような状況で対局するか。

棋士が参加する棋戦のことを「公式戦」といいますが、それに一部の女流棋士、アマチュアも参加できる規定のある棋戦が存在します(現在は規定のない棋戦の方が小数派)。

では、どういう条件で女流棋士が、棋士の公式戦に参加できるか。

それは、女流タイトルホルダーやタイトル挑戦経験者などの、女流棋士の中でもトップクラスの実力が無ければ、公式戦には参加できません。

そして、トップクラスの女流棋士が、公式戦のどこから参加するかというと、各棋戦の予選からの参加ということになります。

棋戦によって細かい規定は違えど、各棋戦は予選と本戦に分かれていて、予選を勝ち抜いた棋士だけが本戦に進めます。

しかし、実力上位の棋士はシードされているため、本戦からの参加ということになっています。

予選を一から戦うのは、棋士の中では実力下位の棋士、もしくは若手棋士です。

したがって、一次予選から参加する女流棋士の相手も、実力下位の棋士が多い、ということになります。

つまり、「女流棋士は、棋士にどのくらい勝てるのか?」の問いに、より正確に答えるなら、結論はこう。

トップクラスの女流棋士が、実力下位の棋士を相手に勝率2割以下」です。

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