ネット中継将棋観戦記

渡辺明竜王、意表の封じ手△7三金! 【第29期竜王戦第3局(2日目)】

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(画像:竜王戦中継ブログより)

第3局:1日目

第29期竜王戦第3局2日目は、54手目から再開。

注目の渡辺明竜王の封じ手は、まさかの△7三金でした。

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先手が6筋から攻めてくるのを先受けしている意味がありますが、反対にさっきまで左金が守っていた5三が薄くなってしまいます。

そもそも7三は桂馬を打たれたときに受けづらいのであまり見ない手なのですが、イビアナの桂馬が跳ねてくる可能性は薄いからまだ大丈夫、ということでしょうか。

1日目同様、お互いに打開が難しい将棋。

2日目午前になっても戦いは起こらず、お互いベストポジションを探り合うかの如く駒組みが続きます。

2日目昼食休憩

63手目▲5七角までで昼食休憩に入ったのですが、この局面を見ていると居飛車穴熊と振り飛車穴熊の格差が透けて見えます。

0-3-ryu-1

その差とはズバリ、「左銀を穴熊にくっつけやすいかどうか」です。

先手は左銀を6六→7七に引っ込めるだけで難攻不落の四枚穴熊が完成するのに対し、後手は左銀を穴熊にくっつける術がありません。

もちろん囲いに金銀全てを使ってしまえば攻めが手薄になるわけで、四枚穴熊が必ず活きるというわけではないですが、現代将棋の特徴は「堅さこそが正義」です。

本局は特に、お互いに仕掛けるのが難しいので、だからこそ堅さの差が活きてくる可能性も高くなるはずです。

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