都成竜馬

天才の系譜を受け継ぐ棋士・都成竜馬四段

2017/08/06

十七世名人有資格者・谷川浩司九段の唯一の弟子であり、今年4月1日付で遂にプロデビューを果たした都成竜馬四段。

谷川九段の師匠は若松政和七段で、さらにその師匠は藤内金吾(ふじうちきんご)八段。

そして藤内八段の師匠は、「南禅寺の決戦」「銀が泣いている」などの伝説を残した棋士・阪田三吉贈名人・王将です。

つまり都成四段は、阪田三吉から続く天才の系譜を受け継ぐ棋士なのです。

年齢制限ギリギリの四段昇段


都成竜馬四段は奨励会三段時代、2013年度の第44期新人王戦で史上初の「奨励会員による棋戦優勝」という快挙を成し遂げました。

また、自身の名を冠した戦法「都成流」を世に出した才能の持ち主。

しかしながら、四段昇段は年齢制限ギリギリの26歳ですから、本当に奨励会とは厳しいところだと分かります。

師匠から弟子にひと言

2012年7月に出版された将棋世界Special「谷川浩司」の中の「谷川九段に聞く100の質問」という企画で、谷川浩司九段は「Q46.弟子にひと言」という質問に対し、「早く四段になってくれ」と回答しています。

長い三段時代の中で

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(画像:新人王戦中継ブログより)

これまでの人生の大半を将棋に捧げてきたはずですが、長い長い三段時代の最中で、これからの進路に心が迷ったこともあったそうです。

平成12年の小学生名人戦で優勝し、同年にプロ棋士を養成する奨励会に入会。17歳で三段に上がったものの足踏みが続き、気づけば退会規定の26歳が間近に迫っていた。

(略)

長く続いた三段の時代、宮崎に戻って乳製品を扱う家業を手伝うか、住み慣れた大阪に残って職を探すか、悩んだこともしばしばだった。

「年齢制限で退会した先輩たちもそれぞれの世界でがんばっているし、退会したとしてもそんなに悲観はしなかった」という。

(引用:産経ニュース「都成竜馬、ついにプロデビュー」より)

自分はいつまでもプロになれずにいる間に、先輩や仲間は去って行き、後輩に抜かされ、周りの同級生は次々と社会人になってゆく。

どうしても「周りとの関係」の影響を受け、それが焦りや不安へとつながっていったことでしょう。

そして将棋以外の人生について考えるようになり、心が将棋からソッポを向くようになる。

しかし、それらの問題を解決するには、将棋で勝つしかない。

勝つしかないのに、心は将棋以外の人生についても悩んでいる。

心に焦りや不安を抱えたまま、将棋や自分自身と真っ直ぐに向かい合うことが、どれだけ過酷なことだったでしょうか・・・。

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