藤井聡太

歴代中学生棋士の実績から検証! 藤井聡太四段の初タイトル獲得はいつ?

2016/11/13

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(画像:時事ドットコムニュースより)

62年振りにプロ入り最年少記録を塗り替え、14歳2カ月で四段昇段を果たした藤井聡太四段。

加藤一二三九段・谷川浩司九段・羽生善治三冠・渡辺明竜王に次ぐ史上5人目の中学生棋士にもなり、今後の活躍が期待されます。

▼藤井聡太三段の話 (今日は)自分の実力を出し切ろうと思っていた。1局目に負けて駄目かと思ったが、最終局は気持ちを切り替えて臨んだ。昇段できてうれしい。(過去、4人の中学生棋士は)偉大な人ばかり。自分も並べるように頑張りたい。

▼日本将棋連盟会長・谷川浩司九段の話 厳しい三段リーグを1期で、最年少記録を作ったのは素晴らしいこと。棋士個人としては名人の最年少記録(自身の21歳)が破られるかも注目している。

(引用:スポニチより)

初タイトル獲得はいつ?

快挙を成し遂げた藤井聡太新四段に次に期待されるのはズバリ、「いつタイトルを獲得するか」です。

本人も、局後に行われた記者会見で「名人を取りたい」と語っています。

対局後に記者会見した藤井さんは「昇段できたのはうれしい」と、笑顔を見せた。

緊張のためか、時折言葉を途切らせながらも、「しっかり実力を付け、タイトルを狙える位置に行って(7大タイトルの中でも)名人を取りたい。羽生(善治)先生とも戦ってみたい」と、今後の夢を語った。

(引用:時事ドットコムニュースより)

では、歴代中学生棋士4名がプロデビューから初タイトル獲得までどのくらいの時間がかかったのでしょうか?

それらをまとめて表にまとめてみました(敬称・段位略)。

中学生棋士 四段昇段 タイトル獲得 獲得タイトル
加藤一二三 14歳7カ月 28歳(*) 十段
谷川浩司 14歳8カ月 21歳6カ月 名人
羽生善治 15歳2カ月 19歳2カ月 竜王
渡辺明 15歳11カ月 20歳8カ月 竜王
藤井聡太 14歳2ヶ月

(*)月までは分かりませんでした。十段は竜王の前身棋戦。

加藤一二三九段を除き、概ねデビューから4~7年、いずれも20歳前後で初タイトル獲得に至っています。

しかし加藤一二三九段はタイトル獲得は3名に比べて遅くても、「18歳A級棋士」という不滅の大記録を保持しているので、ひとり実績に劣るわけではありません。

「歴史は繰り返す」という言葉は将棋界では当たり前のように実現していますから、藤井新四段も偉大な先人に肩を並べる記録を成し遂げてくれるでしょう。

実現するか?羽生善治 VS 藤井聡太

藤井新四段は「羽生先生とも戦ってみたい」と語っています。

ただ公式戦の予選で当たっても面白くありませんから、是非2人のタイトル戦での激突を見てみたいものです。

仮に、藤井聡太新四段が20歳でタイトル戦に出たとして、そのとき羽生三冠は52歳。

ギリギリなんとかなるかもしれませんが、2人のタイトル戦は実現しない気がします。

中原誠十六世名人と羽生善治三冠のタイトル戦がとうとう実現しなかったように、これも歴史が繰り返される気がする。

-藤井聡太