羽生善治三冠にとって将棋とは? 渡辺明竜王にとって将棋とは?
2017/02/13
(画像:王座戦中継ブログより)
あなたにとって将棋とはどういう存在ですか?
将棋を指してお金がもらえるわけでもない大半のアマチュアにとっては、熱量の差はあれど「趣味の範疇」でしょう。
では、毎年コンスタントに年収1億の羽生善治三冠と、20代前半で豪邸を建てた渡辺明竜王。
将棋を指して高給を稼いでいる人ランキングナンバー1・2のお二方にとって、「将棋」とはどういう存在なのでしょうか。
羽生善治三冠にとって将棋とは?
零君と主人がダブって見えたのですね。それだけ、羽海野チカ先生の漫画に魂があるということ。スゴイです。さて、ご質問ですが、主人にとって将棋は呼吸するのと同じ生命の光。今更貪欲に取りに行く事は無い、さりとて、無ければ息をしてないと同じ大切な存在 https://t.co/ANt1EdKus0
— うさぎ🐰あひる🐣 (@mau28310351) 2016年11月6日
全国の将棋ファンが泣いて喜ぶような、棋士に「こう言って欲しい」言葉の模範解答そのままですね。
なるほど、羽生三冠が記録について尋ねられても大して関心がない理由がなんとなく分かりました。
将棋そのものが空気のような存在なら、将棋を指した結果としてついてくる記録に関してもまた然り、といったところでしょうか。
渡辺明竜王にとって将棋とは?
●画像:(P.90)将棋の渡辺くん 第2巻
羽生三冠のロマンチックな答えとは真逆で、渡辺竜王にとって将棋とは「仕事」です。
(注)モノコ・・・ぬいぐるみ。渡辺夫妻とぬいぐるみの鼎談がウリの企画だった(詳しくは単行本2巻を読んでね)。
モノコ (略)将棋指しの仕事は面白いべか?
あきら 面白くは、ない。
モノコ えっ!?
あきら はじめは面白い。楽しい。簡単に勝てるから。でも、そのうち勉強しないと勝てなくなるんだよ。勉強は楽しくないでしょ?
モノコ うん。勉強は楽しくないだ。
あきら だから、奨励会有段になった中1くらいから、僕にとっては将棋は面白いものではなくて。一部にはそれが楽しいという人もいるとは思うけど。
モノコ なら、あきらどんはどうして苦しくてツラい対局場にまた戻るんだ?
あきら ・・・・・・・・・仕事だからね。
●引用:(P.156)将棋の渡辺くん 第2巻
渡辺竜王にとって、将棋が「面白いもの」ではなくなってすでに20年近く。
将棋ファンからすれば味気ないけど、何事も合理的に割り切って考える渡辺竜王らしい答えではあります。
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