年収1000万円を稼ぐ棋士は将棋界にどのくらいいる?
働く人の憧れである、年収1000万円という大台。
しかしサラリーマンや公務員でそこまで稼ぐのは至難のワザで、だからこそ「憧れ」なのです。
では、将棋棋士で年収1000万円を稼いでいる人はどのくらいいるのでしょうか。
子どもの頃から将棋一筋で生きてきて、半年に2人しかプロになれない厳しい制度を勝ち上がってきた人なら、そのくらい稼いでいてもおかしくはないと思いますが・・・。
棋士は基本的にイイ商売ではない
ただ、将棋で約160人、囲碁で約450人いる現役棋士のうち、賞金・対局料が1000万円を超えているのは、将棋で1割強、囲碁では1割に満たない。
デビューしたての場合は200万~300万円という。年を重ねても、成績が上がらないと収入は伸びない。
そのため、アマチュアへの指導や棋書の執筆なども大切な収入源となる。
企業内のサークルや愛好者の集まりなどでの指導の報酬は1回当たり2万~4万円が相場。戦術書1冊を書いた時の印税は数十万円という。
ある若手棋士は、こうした副収入が年間100万円を超えたという。
(引用:棋士の年収より)
wikipediaを見ると、トップ10で年収1500~2000万円、トップ20で年収1000万円といったところなのが分かります。
つまり、将棋を指すだけで年収1000万円を得られるのは、人数で言えばだいたい20人くらい。
平凡な棋士のふところ事情でも分かる通り、やっとの思いで狭き門を突破して棋士になっても、余程勝たない限りはあまりイイ商売ではないのです。
年収1000万の棋士はおよそ30~40人
ただ、棋士は将棋を指すだけでなく、上記のような将棋関連の副業収入もあります。
それを合わせると、年収1000万円に達する棋士の数はもう少し増えます。
将棋連盟は2011年までの数年間、対局料ランキングの「トップ10」ではなく「トップ20」まで発表していたが、そのデータを見ると、だいたい1000万円のラインが「20位前後」のことが多かった。
最近はもう少しレートが下がっていると言われるので、将棋だけで年収1000万円を実現しているのは20人ぐらい。
副業と合わせたとしても(実力がないと副業収入にも比例するので)その倍の40人ぐらいと推定され、これは棋士全体の20%から25%程度に過ぎない。
(引用:将棋「名勝負」伝説
P.80より)
「最近はもう少しレートが下がっている」理由は、2011年に日本将棋連盟が公益社団法人になり、ボーナスや退職金が出せなくなったから。
現役棋士は約160名いて、その20%~25%が年収1000万円ということは、だいたい30名か40名といったところ。
A級棋士が10名とB級1組が13名に、タイトル保持者と勝ちまくっている若手棋士を加えれば、だいたいその数に合致します。