藤井フィーバー

藤井聡太六段が歴史的偉業を成し遂げたはずが.....

2018/11/24

これ↑は、2018年2月18日()の読売新聞朝刊の一面です。

つまり、藤井聡太五段が史上最年少15歳6ヵ月で棋戦優勝&六段昇段を成し遂げた翌日です。

おかしいな、号外も出たのに...。

新聞の一面の片隅に

「羽生」と書いて「はにゅう」と読む御方の偉業がトップニュースです。

そして「羽生」と書いて「はぶ」と読む国民栄誉賞受賞者に勝った藤井聡太六段の偉業が、その片隅に小さく報じられています。

...まぁ、そりゃそうだとは思っていましたが...。

近所の図書館で、読売以外の新聞の一面も確認してきましたが、どこもかしこもほぼ同じでした。

忘却の望外

局後、藤井六段から久々に「望外の結果」というフレーズも聞けたのですが、今回は然したる注目はされませんでした。

史上最年少の15歳6か月、史上初の中学生で一般公式棋戦優勝者になり「望外の結果です」と語った。昇段規定を満たし、同日付で史上最年少で六段に昇段した。

(引用:藤井聡太六段「望外の結果」羽生竜王に勝ち決勝も完勝 ひふみん抜き最年少V記録更新より)

関連記事:藤井聡太四段の「望外」という言葉は、将棋界ではよく使われる謙遜ワード

最年少タイトルで一面トップを!

藤井聡太六段が一面のトップを取り返すためにはもう、史上最年少タイトル獲得を果たすしかありません。

史上最年少棋士になったときから期待され続けており、師匠の杉本昌隆七段は、年明けのインタビューで以下のように答えています。

高校進学については「中学に通いながらも1年やってきた。それが高校に変わるだけ。対局が増えることで、精神面より、体力面が唯一、心配といえば心配」。

今年中のタイトル挑戦の可能性については「大ざっぱで40~50%より少し低いかな」と、こちらはやや慎重だった。

(引用:藤井聡太四段の師匠・杉本昌隆七段「今年中に五段になるのが彼のノルマ」より)

謙遜されているのだと思いますが、この度ついに全棋士参加棋戦で優勝したことで、グッと現実味を帯びてきました。

最速で獲得できるタイトルは「王座戦」

現時点で、藤井六段が最速で獲れるタイトルは、第66期王座戦です。

その頂点で待ち受けるのは、昨年涙の初戴冠を果たした中村太地王座

ちなみに棋聖戦と王位戦はすでに敗退しており、いずれも大橋貴洸四段に横歩取りで負かされました。

藤井六段は王座戦一次予選から参加し、その初戦で師匠の兄弟子である小林健二九段に勝ち、その勢いのまま二次予選に勝ち上がりました。

そして、藤井六段にとっての六段昇段後の初対局が、まさに王座戦二次予選の初戦であり、今月23日に行われます。

その相手は、先日B級1組への復帰を決めたばかりの畠山鎮七段です。

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