藤井聡太六段の超速昇段の影で
2023/04/02
藤井フィーバーの真っ只中には、将棋世界2017年7月号が即完売し、8月号が発売前から増刷が決まる...こんな景気のいい話もありました。
関連記事:発売前から増刷が決まっていた今月号の将棋世界(2017年8月号)
うれしい悲鳴というやつですが、この度の藤井聡太六段の超速昇段の影響で、今度は純然たる悲鳴が聞こえてきています。
将棋世界編集部の方々が、上述の事情により、将棋世界 2018年4月号の編集作業でてんやわんやされています。
追いつかぬ将棋世界の編集作業
藤井聡太六段の昇段スピードに、編集作業が追いついていかない。いくらなんでも「五段に昇段なるか注目された藤井六段」はまずかろう。 pic.twitter.com/by6tjD3R1U
— 将棋世界 (@shogi_sekai) 2018年2月19日
想像の斜め上45度を行く藤井聡太六段。漫画はもう校了した後です(汗)。作者の神保あつしさんも、思わず苦笑い。 pic.twitter.com/cGIBMZmSK7
— 将棋世界 (@shogi_sekai) 2018年2月19日
「五段に昇段なるか注目された藤井六段」...間違っていないはずなのに間違っている気がする。
漫画の方も、せっかく面白いオチなのに...。
「うれしい悲鳴」に変わりますように
このツイートは、以下のようにメディアにも取り上げられました。
- 将棋専門誌が悲鳴 藤井聡太六段の超スピード昇段に「編集作業が追いついていかない」(AbemaTIMES)
- 藤井聡太六段、異次元の昇段スピードに将棋雑誌もドタバタ「編集作業追いつかない」(デイリースポーツ)
将棋世界編集部の方々が、この異例の事態にどのように対処したのかを確認するのも、将棋世界 2018年4月号を買う楽しみのひとつといえるかもしれません。
どうか編集部の方々の悲鳴が、もう一度「うれしい悲鳴」に変わりますように...。
「ドキュメント 神を追いつめた少年」の最終章はどうなる?
将棋世界 2018年4月号では、昨年8月号から大崎善生氏によって連載されている藤井聡太六段の読み物「ドキュメント 神を追いつめた少年」が、最終章を迎えます。
そして、最終章の題名が「輝ける明日」です。
(画像:Amazonの将棋世界 2018年4月号
のページより、スクリーンショットで作成。2018年2月21日閲覧)
ちなみに、先月号(将棋世界 2018年3月号)に掲載された第8章の題名は「驚異の29連勝達成」でした。
この流れで、4月号が最終章かつあの題名ということは、おそらくそのメインコンテンツは連勝が止まった30戦目(対佐々木勇気五段戦)についてです。
それに加えて、その後トップ棋士相手に苦戦したことをさらりと触れたうえで、「藤井聡太の棋士人生はまだ序章に過ぎず、始まったばかりである」的に締めて、終わる予定だったのだろう...と思います。
最終章よりも最終章に相応しい偉業
ですがこの度、日本人ほぼ全員がご存知の通り、史上最年少15歳6ヵ月の若さで全棋士参加棋戦で優勝してしまったわけです。
それも、つい半年前まで勝てなかったトップ棋士を連破し、しかも羽生善治竜王にすら勝って、です。
関連記事:藤井聡太五段が15歳6ヵ月で最年少棋戦優勝&六段昇段!
最終章を迎える前に、最終章により相応しい出来事が起こって...これもどうなるんだろう?